他者 [稲葉的詞世界]
「他者は自己を映す鏡である」
人間は、自分以外の人間が己をどのように見ているかを気にしている。
他者から嫌悪感を抱かれることを極力避けたいと思い、
他者の前では善人であろうと己の体裁を取り繕う。
これからずっと あるがまま 正直にやると 決めたのに 怖れをなして 楽をする そんな自分が 鏡にうつる
正直に生きようと決意をしたのに、結局は怖れをなして楽な方へと方向転換する。
そんな避けない自分が「他者という鏡」にうつる。
涙ながれて恥かいたって這いつくばって進む それもまたひとつの ( 人生 )
そんな人生を送れたらどれだけいいだろう。
後先考えず、自己の体裁を投げ捨て、「今」を一生懸命生きようとする。
賢明じゃなく馬鹿正直な人生。
でも万人がそうであったら、きっと社会は廃退していくんだろう…。
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